■
大分間が空いてしまったが
エリア予選終了~エリア決勝までの話をつらつらと綴りたいと思う。
余りに長くなりすぎるので、途中で切って残りは別記事で後述したい。
一番最初に書いておきたかったことだが
予選通過後、「エリア決勝への出場をするかどうか」で相当の期間悩んでいた。
理由は2つ。
1.決勝ラウンド出場の目が0%の状態でエリア決勝に出る意味を感じない
これが出場をためらっている理由の9割を占めていた。
あくまでも個人の価値観なので、他人がどう考えているかを否定するつもりは一切ないが
どんな劣勢であろうと「大会に出る=勝ちを目指す」であるべきと考えている。
「勝ち」の定義は一旦置いておくにしろ、今回のエリア決勝の場合は
決勝ラウンドに出場する、という事がそれに該当するだろう。
加えて、予選期間のほぼ全てを予選曲7曲のスコア詰めに費やしてしまった為
勝つ準備をするための時間が圧倒的に足りない状況であった。
決勝のレギュレーションが未発表の状態で、上記を踏まえ導き出される結論は
残念な事に、「今の自身の実力では決勝進出の可能性は0%」だった。
そんな状態で、ノコノコ出ていってただ漫然とプレイする事に意味を感じなかった。
2.自身が取っているスタンスに反する
理由をつらつら書いていこうとすると、それだけで1記事成立しそうな文章量になってしまうので
ここでは敢えて省略するが、今現在は意識的に表舞台から距離を置くことにしている。
私がこのゲームと純粋な形で向き合い、楽しむには、この方法しかなかったからだ。
なら、予選に参加した理由はと聞かれれば、前の記事に書いた通りで
自身の腕前が客観的に見たときにどの位置にあるか、をはっきりさせておきたかった
という事に他ならない。
その先の権利をもぎ取る事は自身としては二の次三の次であった。
予選通過後に、何人かにこの話を相談したのだが
一人を除いて全員「それでも出たほうが良い」との答えだった。
勿体ない、といった理由が大半を占めていたので、改めて
KACに出場する事を目標にしているプレイヤーが多いんだな、と考えさせられた。
閑話休題、後日レギュレーションが発表され
・課題曲がLv49から12曲で固定
・癖のあるソフラン曲は課題曲に含まれていない
という内容で、4位以内に食い込める可能性が0から自然数になった。
(結果から言うとなってなかったのだが。。。)
これなら、短い準備期間でも詰められる(はず)。
上記を踏まえ、エリア決勝への出場をする事にした。
KAC2013の時に体験したことだが、当日プレイヤーが置かれる環境としては
①集合時間がべらぼうに早い(本番まで時間が不必要なほどに空く)
②本番までに1曲だけテストプレイで触ることができる
③空き時間で待たされる場所が寒い為体が冷えきる
④ボタン死ぬほど重い(スイッチ200g/バネ200g)
⑤ギャラリーとの距離が異常に近い
⑥ギャラリーの前で喋らされる可能性がある
⑦KONAMI側のスケジュール管理がふわっとしているので
自身のピークを大会本番その瞬間に持っていく為には自発的なスケジュール管理が必要
と、対策を考えないといけない事が複数発生する状況である。
自身のベストを出す為に影響が大きい順で言うと
4>5>3≧2>1>6
というのが個人的な感覚である。
ざっくり纏めてしまうと
「ボタンくそ重い・寒い・めっちゃ人に見られる環境で当日1クレ目に自己ベスト出してね」
という勝負なのである。
逆を言えば、(一定ラインの実力は備わっている前提で)当日100%の力を出せさえすれば、実力が上のプレイヤーに勝てる可能性が高い、という事。
以上の前提のもと、レギュレーション発表~エリア決勝本番までに
取り組んだ事を列挙していく。
課題曲のオプション決定などの極々基礎的なことは敢えてトピックとしては
上げないようにする。
・重いボタン対策
KONAMIの公式大会に出たことのある人間からすれば、対策の基本中の基本。
2013の時は決勝参加者の内半分もやっていなかった(聞いた限りだが)
実はここが今回最大の誤算で、KAC2013の時と同じ様にここを対策するだけで
ある程度有利に立ち回れるだろうと考えていたのだが、見積もりが甘かった。
参加者のほぼ全員が、しっかり当日を意識した環境で練習をしていた様子で
逆にこの対策を怠ることは許されない状況となっていた。
この7年間の間にプレイヤーレベルが上昇した事をまざまざと実感させられる出来事だったと思う。
また、前回出場時は恵比寿の某ゲーセンが本番同様の環境だったため
一定期間、固いボタンでの練習を積んだ状態で本番に臨むことができたが
今回7年ぶりに一縷の望みを託して足を運んだところ、まあ当然ではあるのだが
軽いボタンへと交換されていた。(そもそも、当時と変わらない姿で営業している事に感動した)
他にも、生活圏内でめぼしいゲームセンターを10件ほど回ったがどこも結局100gが限界。
最終的に、旧筐体だが重たいボタン使用の秋葉原エアタワにて練習することに決めた。
KAC期間に、横浜の某ゲーセンにてKAC使用の筐体が1台用意されることは予め知っていたが
あまり有名な話のため、出場者の大半が練習場所として選択する可能性が高い。
対策を行っているという情報を他プレイヤーに与えまい、と思い敢えて選択肢から外した。
これが2つ目の誤算で、本番に近いと信じていたエアタワのボタンが
実は本番環境より1~2段階柔らかい仕様で、当日現地でテストプレイをした際に
1ノーツ目を叩いた瞬間のボタンの感触で「あ、やらかした」と思ったのを覚えている。
本来であれば、もう少し長いスパンで重いボタンでの練習を重ねるべきだったが
結果3日間、合わせて40クレ程度にとどまった。
オンライン予選期間中にこういった取り組みにリソースを割くことができなかった
自身の実力不足を嘆くしかない。
・当日いきなり高難易度譜面をプレイさせられる対策
これも、重いボタン対策と合わせて必須要件と考えている。
単に 、体を温めたいからという理由で、その日1曲目から49~を選曲するプレイヤーは
そう珍しくないと思っている。
(私も過去、どちらかといえばいきなり49からスタートするタイプだった)
が、そこに「自己ベストを更新する」というエッセンスを加えると、途端に難易度が跳ね上がる。
冬場にゲーセンに着いて、いきなり49~50の譜面をプレイして自己ベストが出た記憶は
少なくとも私の中には存在していない。
また、過去そういうタイプだったと書いたように
最近はウォーミングアップと称して、43~47の曲を5クレ前後プレイしてからでないと
49以上の譜面と向き合える状態にならない(という感覚が自身の中にあるが正しい表現か)
感覚的なものに加え、実際ウォーミングアップ前は体が曲に追いついていないので
その辺りは身体能力の衰えの影響も0ではないのだろう。
という訳で、7年前よりも露骨に意識を向けて取り組まなければならなかったのだが
とどのつまり重たいボタン対策と同じく、習慣づけを行うレベルで取り組まないと
効果を発揮しない内容のため、この短い練習期間ではいくら積極的に取り組もうと
目に見える形で成果がハッキリ表れるものでもなく、いきなり高難易度譜面をプレイしても
違和感は無くなった程度の些細な変化でしかなかった。
1年毎に大会が実施される想定の元、習慣改善として時間を掛けて準備すべきエッセンスである
と再確認させられた。
・寒さ対策
大型のアミューズメントショーが開催されるのが1年で一番寒い時期ということもあり
それに合わせて大会スケジュールが進行するため、当日の寒さ対策を考えなければならない。
(今後、BEMANIシリーズ単独のe-sports大会として実施可能なのであれば
ぜひ開催時期の変更を検討していただきたい)
今回は、前回の反省を踏まえた上で
・会場に到着してもギリギリまで厚着しておく
・ホッカイロを両手分握りこんでおく
の2点を対策として取った。相当効果があったので、これはお勧めをしたい。
いったんここまで。
残りの対策の話・当日の話・終わったあとの諸感は後日。(完成日未定)